一関・平泉

蒸気ポンプで「火の用心」 大東 子供ら放水体験【一関】

大正期導入の蒸気ポンプを使って放水を行う地元消防団関係者

 一関市大東町の市消防団大東地域第3分団の蒸気ポンプ放水演習は4日、同町摺沢のクボホームセンター駐車場で行われた。導入から98年となる大正期の蒸気ポンプを使った放水をはじめ、子供たちによる放水体験が行われ、地域一体で防火意識を高めた。

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 春季全国火災予防運動(7日まで)に合わせ、訓練と予防広報を兼ねて毎年実施。地元消防団や少年消防クラブの関係者らが参加し、1920(大正9)年導入の蒸気ポンプやエンジンポンプ、腕用ポンプ、ミニポンプの4機を一斉に放水した。

 蒸気ポンプは釜の中でまきを燃やし、蒸気の力で放水する仕組みで、力強い音とともに蒸気を巻き上げ、水を吐き出す様子を披露した。放水によるくす玉開披も行い、くす玉から「火の用心」などのメッセージが入った垂れ幕が現れると、見物客は拍手で喜んでいた。

 放水を体験した大東町少年消防クラブの畠山幸治郎君(大東小学校5年)は「放水でくす玉を割ったのは初めてで、緊張した。地域の人には火事にならないよう暖房器具の近くに燃える物を置かないようにしてほしい」と火の用心を呼び掛けていた。

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