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1位は「AKABU」(赤武酒造) 県新酒鑑評会 119点が出来競う【岩手】

2017年度県新酒鑑評会で出品された新酒の審査を行う審査員ら

 2017年度県新酒鑑評会(県酒造組合、県工業技術センター主催)は5日、盛岡市の同センターで開かれ、吟醸酒と純米酒合わせて119点が出品され、新酒の出来栄えを競った。審査の結果第1部(吟醸酒)で赤武酒造(盛岡市)の「AKABU」が県知事賞第1位に輝いた。

 鑑評会は県産清酒の製造技術向上や吟醸酒、純米酒の品質向上を目的に開かれ、17年度に製造した吟醸酒、純米酒などを対象に審査。第1部は85点19場(うち「結の香」40点15場)、第2部は県酒造好適米の「吟ぎんが」「ぎんおとめ」で製造した34点19場(吟醸酒9点6場、純米酒25点13場)が出品された。

 仙台国税局鑑定官や岩手大農学部教授、同センター職員、県酒造技術研究委員長ら14人の審査員はテーブルの上に置かれた出品酒を一つ一つ口に含み、香味の調和具合を確かめながら「優良」「良好」「可」「難あり」の4段階で評価した。

 審査の概評は第1部について、「2017年の天候不順による酒質の低下が心配されたが、吟醸香、甘味、酸味など香味のバランスが良く高いレベルの酒質だった。高い水準で管理を行った結果と思われる」と評価。

 第2部は「主に吟ぎんがを原料米とした県酒造好適米の部は、吟醸と純米に分けて審査を行った。吟醸は吟醸香があり、すっきりとしたお酒に仕上がり、純米はしっかりした味のものからきれいなものまでバラエティーに富んでいた」とした。

 上位酒の銘柄は次の通り。

 ◇第1部▽県知事賞2位=南部美人(南部美人)▽同3位=桜顔(桜顔酒造)◇第2部▽吟醸酒・全農県本部長賞=浜千鳥(浜千鳥)わしの尾(わしの尾)▽純米酒・同=AKABU、酔仙(酔仙酒造)千両男山(菱屋酒造店)

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