北上・西和賀

物故者を慰霊、復興を祈願 黒沢尻22区有志の会 11日に追悼夢灯り【北上】

11日の追悼行事に向けて集まった黒沢尻北小児童制作の夢灯り

 北上市の黒沢尻22区有志の会(伊澤邦晃代表)は、今年も同市常盤台の常盤台てんぼう公園で「東日本大震災3・11追悼夢灯(あか)り」を11日に開く。黒沢尻北小学校の児童も初めて夢灯りを制作。当日に点灯し、震災物故者の冥福、被災地の復興に祈りをささげる。一般市民にも手作りの夢灯りを持参しての参加を呼び掛けている。

 発災日に合わせて2012年に市などが始め、14年から同会が引き継いでいる追悼行事。着の身着のままで避難した被災者に寄り添おうと、夢灯りをはじめとする手作りの行事で哀悼を示してきた。住民のほか、被害の大きかった沿岸部から市内に避難した被災者も参列している。

 当日は同市和賀町煤孫の慶昌寺から物故者の精霊塔を迎えて献花、黙祷(もくとう)。夢灯りを前に被災地を思い、黒沢尻北鬼剣舞が演舞し、県立黒沢尻北高校の音楽部が歌う。

 夢灯りはペットボトルの上部を切り離して作製。黒沢尻北小学校の児童からは約170個が集まった。表面には震災の風化防止や変わらぬ支援を誓う字句が見られる。全体の合計個数は6日の時点で少なくとも700個以上に上っている。

 伊澤代表は「昨年に七回忌を終えその後をどうするか考えていたが、市民の要望に応えて開催する。慰霊を継続したい」とし、参列を呼び掛けている。

 時間は午後5時30分から。雨天時は隣接する市総合福祉センターで開催。問い合わせは伊澤代表=090(7338)5924=へ。

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