奥州・金ケ崎

ILC誘致包装車でPR 児童絵画コン、水沢環境公社【奥州】

ILCを題材とした自分の絵画作品がラッピングされた車両の前で記念撮影に臨む児童

 奥州市水沢区の水沢環境公社(菅野市夫理事長)は10日、国際リニアコライダー(ILC)の絵画コンクール入賞作品をデザインしたラッピング車をお披露目した。市内の児童の作品が1点ずつ計9台に施され、日常業務を通じて啓発活動に一役買う。

 廃棄物の収集運搬業務などに当たる同公社の創立50周年記念事業の一環。県南広域振興局主催のコンクールには県内外の小学生から358点の応募があり、入賞者36人のうち市内児童9人(優秀賞3人、佳作6人)の作品を採用した。

 市文化会館駐車場でお披露目式があり、児童5人を含む関係者約30人が出席。ラッピングした衛生車4台とごみ収集車5台が並び、菅野理事長が「入賞作品を走る広告塔として児童の希望と(ILC)誘致実現への思いを載せ、市内を毎日巡回させたい」とあいさつ。細川倫史同振興局長、小沢昌記市長も取り組み効果に期待を寄せた。

 児童のうち、丸山葉月さん(常盤小2年)は「ヒッグス粒子がトンネルの中に生まれる様子や宇宙の誕生、大きさを表現した私の絵がラッピングされてうれしい」と語り、高橋晴斗君(水沢小4年)も「ラッピング車両が街中を走り、自分の絵をみんなに見てもらって岩手にILCができたらうれしい」と喜んだ。

 ラッピング車は、水沢区内を中心に市内や一部金ケ崎町を含め年間約3万キロを走行する。

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