村岡が銅 メダル三つ目 鈴木4位、狩野(岩手大出)は失格 S複合 平昌パラリンピック
【平昌時事】平昌パラリンピック第5日は13日、アルペンスキーのスーパー複合が行われ、女子座位の村岡桃佳(早大)が銅メダルを獲得した。前半のスーパー大回転で2位、後半の回転でも2位だった。村岡は滑降の銀、スーパー大回転の銅に続く三つ目のメダル。
男子座位は前半9位の鈴木猛史(KYB)が後半2位と追い上げ4位に入った。前半4位だった狩野亮(岩手大―マルハン)は後半で失格。滑降銀の森井大輝(トヨタ自動車)は前半で途中棄権した。
バイアスロンは男子12・5キロ立位で佐藤圭一(エイベックス)が9位だった。女子10キロ立位の出来島桃子(新発田市役所)は9位、阿部友里香(盛岡南高出、日立ソリューションズJSC)は11位。
パラアイスホッケーは1次リーグ最終戦が行われ、日本はチェコに0-3で敗れて3戦3敗。B組4位で14日の5~8位決定予備戦に回った。
女子10キロ立位の阿部は走り終えるとうつぶせに倒れた。完走者の中で最下位の11位。過呼吸の症状が出て、肩で大きく息をしたまま数分間動けない。荒井監督に肩を抱かれて、そのまま医務室に直行した。
10日の6キロでは一度も的を外さなかった射撃で、この日は8度のミス。ペナルティーで積み重なった遅れを取り戻そうと必死に走った。この乱調がバイアスロンチームの現状を象徴している。
風が強く吹く条件の中、日本勢の射撃は軒並み低調だった。男子12・5キロ立位で9位の佐藤はミスが四つ。「僕の走力では、メダルを狙うには射撃をパーフェクトにすることが必須になる」とうなだれた。
滝沢ヘッドコーチは「急に突風が吹いたり風向きが変わったり、判断が難しかったと思う」とかばったが、上位の外国選手にさほど影響は見られなかった。日本では室内の射撃場を使うことも多く、阿部は「国内ではあまり実戦的な練習ができない」と話していた。自然への対応という点で、この日は弱みを露呈してしまった。