奥州・金ケ崎

全国舞台向け闘志 文科大臣杯 春季軟式野球 水沢中が初出場【奥州】

全日本少年春季軟式野球大会に出場する水沢中のメンバー

 23日から4日間、静岡県で開かれる文部科学大臣杯第9回全日本少年春季軟式野球大会(全日本軟式野球連盟など主催)に、胆江地方から初めて水沢中学校野球部が出場する。大舞台への切符を手にしたメンバー23人は、全国制覇を目指して闘志をみなぎらせている。

 チームは県予選(2017年8月26日~9月2日、宮古市ほか)で準優勝し、本県第2代表として東北Cブロック予選(17年9月30日、10月1日、雫石町ほか)に進出。初戦は浦町(青森第1代表)に6-0で完勝し決勝へと進んだ。

 決勝の相手は、県予選決勝で0-11と大敗を喫した福岡三葉クラブ。1-1の延長タイブレークにもつれ込む接戦となったが、八回裏に水沢打線がつながり劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

 チームは最速132キロを誇る右本格派の主戦伊藤裕平投手(2年)、スライダーやカーブ、シンカーなどを投げ分ける技巧派右腕の及川真優投手(同)の二枚看板が武器。粘り強く守り、機動力を生かした攻撃につなげるかが勝敗のポイントとなりそうだ。

 全国出場が決まってからの冬場は、走り込みや筋力トレーニングで体力向上を図ったほか、例年より1カ月早く遠征をスタートさせ、東北の強豪チームとの練習試合で実戦感覚を磨いてきた。

 小野寺陽紀主将(同)は「遠征を通じて自分たちが全国レベルに通用することが知れ、良い刺激になった。全国大会では地域の方々や保護者への感謝を込めて戦い、全国制覇を目指す」と気合十分。

 菅原淳監督は「これまでの全国に向けた調整で、伸びしろや不安なところを見つけることができた。伊藤、及川ともに完投できる投手だし、継投も考えられる。無駄な失点をせず、点をもぎ取りたい」と力を込める。

 全国大会は9ブロック代表と開催地からの32チームが出場して、23日に開会式が行われ、24日からのトーナメント戦で頂点を争う。水沢の初戦は24日、1回戦で長野県代表の丘クラブとぶつかる。

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