北上・西和賀

北上の景観 豊かに まちづくりフォーラム 表彰で意識共有

北上市景観まちづくりフォーラムで、髙橋市長(左)から景観資産認定証を受ける後藤野自治会の関係者

 第9回北上市景観まちづくりフォーラムは21日、同市北鬼柳の江釣子ショッピングセンターパルで開かれた。各種表彰や事例発表などを通じ、参加者は今後も豊かな景観づくりを誓い合った。

 2017年度きたかみ景観資産に認定された「開拓魂の歴史を刻む、後藤野墓地公園」を管理する後藤野自治会関係者に、髙橋敏彦市長が認定証とプレートを授与。戦後の開拓地で同一規格の墓石が整然と並ぶ景観で、佐藤和信会長(60)と総務担当の片桐一秋さん(66)は「極貧の中、貧富のないようにと先人たちが作った墓を後世に形を変えず残していきたい」と語った。

 口内町自治協議会が「伊達藩最北の要害 浮牛城址公園」、更木町振興協議会が「更木が一望できる水乞山」など自慢の景観資産を紹介。今年度の市景観賞に輝いた石窯パン工房Michel北上店(北鬼柳)、社会福祉法人平和会いいとよ保育園(村崎野)、柳原の家(柳原5丁目)の所有者、設計者、施工者に表彰状などが贈られた。

 市景観審議会の北原啓司会長(弘前大大学院地域社会研究科長)は「こだわることが大事。北上の景観を誇り、褒めて、ほれてどんどん育てて」とエールを送った。

 パルで開催中の景観資産と景観賞のパネル展で、来場者による「景観資産総選挙」の結果が発表され、1位には「すず湧き出る 佐野公園とぽんぽこ泉」(江釣子)が選ばれた。2位は「燃えたつ彼岸花につつまれる如意臨寺」(稲瀬)、3位は「夏の風物詩 花火とトロッコ流し」(黒沢尻東)、4位は「枝垂れ桜咲く小堤公園」(相去)、5位は「悠久の眺め 樺山歴史の広場」(稲瀬)が入った。

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