奥州・金ケ崎

鋳物のまち 活気づく春【奥州】

羽田ならではの鋳物屋台が運行した羽田町火防祭

 “鋳物のまち”に春を呼び込む羽田町火防祭(実行委主催)は25日、奥州市水沢区羽田町本町通りを歩行者天国にして開かれた。鋳物装飾が施されたはやし屋台がにぎやかに運行し、大勢の見物客が足を運び、地域が華やかな雰囲気に包まれた。

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 開会セレモニーで及川敬実行委員長は「皆さんの努力のおかげで今年も開催できた。最後まで楽しいお祭りにしよう」とあいさつ。運営に協力する厄年連の会長らも意気込みを語った。

 幕開けを飾ったのは、25歳厄年連「狛戌会(こまいぬかい)」による樽(たる)みこしの巡行。羽田幼稚園児は保護者と防火パレードを行い、「火の用心してください」「たばこは捨てないで」などと呼び掛けた。

 羽田小学校スクールバンドの演奏に続き、33歳厄年連「煌虎伝(こうこでん)」の先導で鋳物屋台が登場。「お人形さん」と呼ばれる女児は、三味線や笛の音色に合わせて太鼓を打ち鳴らし、沿道の観客を魅了した。

 鋳物太鼓の演奏や消防団によるまとい振り、「羽田ふるさと音頭」、ステージショーなども繰り広げられ、通りは活気にあふれた。

 羽田町火防祭は、昭和初期に町内で起きた大火を機に始まった。厄年連が中心となり、地域活性化を図る地域行事として定着している。

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