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「津波伝承館」に決定 県、道の駅「高田松原」内へ整備【岩手】

 県は26日、陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園内に整備する「震災津波伝承施設(仮称)」の正式名称につて、「東日本大震災津波伝承館」に決定したと発表した。既に展示製作に着手しており、2019年9月に開催されるラグビーワールドカップ(W杯)釜石が開幕する前の開館を目指す。

 達増拓也知事が、同日の定例記者会見で明らかにした。

 県によると、伝承館は国や県、同市が連携して高田松原地区に整備を進めている同復興祈念公園に再建される道の駅「高田松原」内に整備する。施設面積は約1475平方メートル。

 同伝承館は東日本大震災の教訓を未来に伝えるとともに、世界に向け、災害を乗り越えて復興に向けて力強く歩む姿を発信する。

 展示のテーマは「いのちを守り、海と大地と共に生きる―二度と東日本大震災津波の悲しみを繰り返さないために」とし、「事実を知る」「教訓を学ぶ」など五つのゾーンに、震災を伝えるためのガイダンスシアターなども設ける。

 今後は愛称を公募し、6月ごろに決定する見込み。

 会見で達増知事は「震災の被害の甚大さを追体験できるコーナーや復興の歩みについて知ることができるコーナーもあり、防災、復興の面について、見た人の魂を動かし、知的関心の核の部分に迫るような展示にできる」と期待を込めた。

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