花巻

吹奏楽の輪 広がる 市内外中学生集結し演奏【花巻】

迫力ある演奏で聴衆を魅了した「吹奏楽のなかまたち」

 春のスペシャルコンサート「吹奏楽のなかまたち」は25日、花巻市若葉町の市文化会館で開かれた。市内外の中学生約280人が集結し、迫力ある演奏で聴衆を魅了した。

 吹奏楽部員の交流と技術向上などを目的に開催されており、今年で11回目。全国トップレベルの演奏で知られる秋田市立山王をはじめ県内外の吹奏楽部員を招き、若さあふれる合同演奏を聴かせている。

 同日のプログラムは3部構成。盛岡市立北陵など4校による「手をつなごう!なかまたち」で第1部の幕を開け、花巻市立花巻、湯本などの合同演奏では、花巻の菅原広人教諭が編曲した序曲「イーハトーヴ」などが奏でられた。宮沢賢治にちなむ歌唱も交えた温かな演奏に、会場から大きな拍手が送られた。

 山王による第2部「高め合おう!なかまたち」を挟み、約280人が一斉に登場する第3部「響き合おう!なかまたち」がスタート。東日本大震災の被災者に思いを寄せて書かれた「陽はまた昇る」などが披露された。被災地の宮古市や陸前高田市の吹奏楽部員も出演し、多くの来場者が聴き入った。

 各校部員は、真剣な演奏の傍らで仲間との交流も楽しみ、大人数のステージから得るものは大きかった様子。花巻市立湯本の小田島彩香部長(2年)は「人数が少なくても音楽はできるけれど、音が厚いことで伝わることもあると思う。貴重な体験ができた」と充実感をにじませていた。

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