来月1日・第2回公演「まだ、研究中」 “10代の幸せ”等身大で 劇団ら・ラ・RA【金ケ崎】
小中高生による「劇団ら・ラ・RA」の第2回公演「まだ、研究中」は、4月1日に金ケ崎町西根の町中央生涯教育センターで午前、午後の2回行われる。魔法の要素を盛り込みつつ、中学校を舞台とした等身大の思春期を描く意欲作。子供たちが主体となり、本番の成功を目指して準備や稽古に励んでいる。
同劇団は、町民劇場参加者ら演劇に継続して取り組みたいとの思いを持つ児童生徒が集い、一般の協力を得て2016年11月に始動。17年3月に旗揚げ公演、同8月には特別公演に位置付ける「夏公演」を行った。
「まだ、研究中」(上演約1時間10分)は、文化祭を控えた人間界のとある中学校を主舞台としたストーリー。魔法界に住む子供が「もしも人間が魔法を使えたら」という研究で人間界に魔法を授け、3年2組の生徒たちはその魔法に振り回される。進路や家庭問題、スクールカーストなど思春期の生徒たちの今を描きつつ展開していく。
キャストによる稽古は17年12月に始まり、今月18日からは連日実施。激しい感情のやりとり、演出上の仕掛けなどよりレベルの高い内容に意欲的に挑み、演技とせりふに磨きを掛けている。
物語の中心を担う松井亜希奈役の佐々木睦月さん(17)=岩谷堂高2年=は、「せりふが多く、まだ入ってないところがあるが、やっていて楽しい。自分の役の気持ちが伝われば」と意気込む。
大道具製作、衣装準備をはじめ裏方作業、会場内の清掃なども含め、これまで以上に子供たちが主体的に活動している。脚本、演出を手掛けた同劇団代表の松本航輝君(17)=同=は「10代の本当の幸せとは何かや、10代が他の世代に見られていない部分を表現したい。これまでの作品を見てくれた方はびっくりすると思うが、ぜひ来てほしい」と呼び掛ける。
当日は午前が10時30分開場、11時開演、午後は4時30分開場、5時開演。入場無料。
◇キャスト=青井直哉(岩谷堂高2年)遠藤龍一(同)及川紗愛(水沢高1年)及川実生(岩谷堂高2年)後藤樹(金ケ崎中3年)後藤鈴(岩谷堂高1年)佐々木睦月(同2年)佐藤麻央(同)鈴木心奏(金ケ崎小5年)土田凪紗(花巻南高1年)増田彩乃(一般)松本航輝(岩谷堂高2年)吉田凛心(水沢南小5年)千田秀幸(一般)
◇スタッフ▽演出=松本航輝▽助演出=後藤樹▽舞台監督=土田凪紗▽美術=及川紗愛▽衣装・メーク=佐々木睦月、佐藤麻央▽音楽=高橋公貴(一般)▽音響=高橋いずみ(岩谷堂高2年)、遠藤龍一▽記録=大道拳一(一般)▽制作=後藤鈴