北上・西和賀

凍み大根 出来上々 出荷作業が追い込み【西和賀】

凍み大根を選別するスタッフ

 西和賀町の第三セクター「西和賀産業公社」(代表取締役社長・細井洋行町長)は、2017年シーズンに出来上がった凍(し)み大根の選別、袋詰め作業を行っている。昔ながらの製法で糖分を凝縮させた町の特産品で、作業は今月末まで続く。

 選別、袋詰め作業は同町上野々の加工場で今月中旬に始まった。長さ約30センチの凍み大根を等級別に分け、調理方法が記されたメモや乾燥剤と一緒にビニール袋に入れ、専用の機械で真空パックにするまでが作業工程で、28日もスタッフが袋詰めするために選別を行った。

 凍み大根は、秋に収穫した大根を縦に切り分け、極寒の中で乾燥させる。昼夜の寒暖差で凍結と解凍を繰り返していく中で水分が抜けて甘味が増すのが特徴で、冬の長い同町ならではの名物として古くからみそ汁や煮物、炒め物などに使われている。

 今季は町内8戸から約1100本を買い付け、作業は今月末まで続く見通し。袋詰めされた商品は湯夢プラザや道の駅錦秋湖などで順次販売されている。

 同公社生産加工課の瀬川然主任は「今冬は例年より寒く、風も吹いたので全体的に良い仕上がりで、形もそろっている。甘くておいしい凍み大根を味わってほしい」と話している。

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