一関・平泉

桜の香り楽しんで 世嬉の一酒造 新作ビール2種販売【一関】

新作の東北魂ビール(左)と桜嵐を手にPRする佐藤社長

 地ビールブランド「いわて蔵ビール」を展開する世嬉の一酒造(本社一関市田村町、佐藤航代表取締役社長)は、2種類の新作ビールを販売している。東北のクラフトビールメーカー8社が同じ製造工程で取り組んだ「東北魂ビール」と、桜の香りが楽しめる「桜嵐」で、同社は味わい、香りの異なるビールを楽しんでほしいとPRしている。

 東北魂ビールは、東日本大震災で全国から支援や注文を受けたのを契機に品質を高め合うことを狙いにした「東北魂ビールプロジェクト」の一環で製造された。これまでもさまざまなビール製造に取り組んできたが、8回目となる今回は特に同じレシピを用いて各メーカーで醸造することにした。遠野産ホップをふんだんに活用し、華やかな香りと苦みの強いビールが仕上がった。3月には東京で試飲会を開催し、多くの地ビールファンが来場した。他の7社ではたる詰めのみだが、世嬉の一では瓶詰めも限定1000本で販売し、好評を博している。

 一方の桜嵐は、クラフトビールの本場の米国で同社の山椒(さんしょう)を使用した「ジャパニーズハーブエール山椒」が大人気となったことで、海外向けの第2弾として企画。2017年9月にロサンゼルスの商談会で試験醸造ビールとして提供したところ、サンプルがすぐになくなるほど大きな反響があったため、桜の季節に合わせて商品化した。麦芽やホップ以外に桜の葉を原料に使用することで、桜の香りがほのかに楽しめるのが特徴で「花見にもぴったり」とPRする。2000本限定で3月下旬に発売した際には直後に売り切れ、再度仕込んで15日ごろから800本を提供できる見込み。

 いずれも330ミリリットル入り518円(税込み)で、店頭のほかインターネットを通じても販売する。佐藤社長は「東北魂ビールは、今後も8社で互いに技術を上げていくきっかけにしていきたい。桜嵐は日本スタイルのクラフトビールを突き詰めてできたもので、桜とホップの香りのコラボを楽しんでほしい」と語っている。

 問い合わせは同社=0191(21)1144=へ。

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