心地よい汗流し交流 有森さん監修コースで【北上】
バルセロナ五輪女子マラソン銀メダリストの有森裕子さんと行うランニングとウオーキングの体験会が8日、北上市の「国見山有森裕子コース」で開かれた。市内外の参加者がコースを監修した有森さんと交流し、心地よい汗を流した。
体験会は、同市の官民共同組織スポーツリンク北上がスポーツツーリズム(旅行、観光)を推進しようと開催。コースは2017年度に各分野の一線級アスリートの監修を受け整備したうちの一つで、実際に活用してのイベント開催は初めてとなった。
同日はランに32人、ウオークに52人が参加。市内外の小学生から77歳まで幅広い年代が、同市の立花と稲瀬町にまたがる約4・5キロのマラニック(マラソン&ピクニック)コースに挑戦した。
参加者は有森さんから専門的な指導を受けながら、高低差のある道のりを踏破。それぞれのペースで体を動かした。
親子で参加した佐々木華子さん(黒沢尻西小学校3年)は「なかなか運動になる」と汗を拭った。盛岡市の会社員伊藤岳さん(59)は「コースの完成を知り、有森さんと会ってトレーニングにもなればと思い参加した。トレイルランの初心者も楽しめるコースだった。来週も走りに来る」と気に入った様子だった。
有森さんにとっても、自身の名前を冠した運動用コースができたのは初めて。「クロスカントリーは子供たちの基礎体力向上にも大切で、つくりたかったコースをすぐ形にしてくれた。高齢の方でもゴールできたので、どんどん使ってほしい」と語っていた。