心構え、マナー学ぶ 胆江地区 新入社員が研修【奥州】
奥州商工会議所と胆江法人会が主催する新入社員セミナーは10日、2日間の日程で奥州市水沢の市鋳物技術交流センターで始まり、各事業所の新入社員が社会人としての心構えやビジネスマナーなどを学んでいる。
同市と金ケ崎町の30事業所から67人が受講。開講に当たり、奥州商議所の髙森俊文専務理事が「それぞれの会社の理念を理解し、繁栄に貢献してほしい。会社が繁栄することで、地域の経済が発展し、さらに地域が活性化する。その一翼を担ってほしい」と新入社員に期待を寄せた。
同セミナーではジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大さんが講師を務め、自身の倒産経験を踏まえ「会社はつぶれるということを頭に入れ、生き残るスキルを身に付けることが大事」と指摘。ビジネスマナーの必要性について、「初めて会う人にも当たり外れのない対応ができる」などトラブルを防ぐ社会人としての心構えを示した。新入社員はメモを取りながら真剣に耳を傾けていた。
盛岡市内の専門学校を今春に卒業し、特定医療法人社団清和会に就職した千田夕紀菜さん(20)=奥州市胆沢=は「介護の仕事に就くので、利用者とコミュニケーションを取りながら信頼関係を築いていきたい。笑顔で頑張りたい」と意欲を見せていた。
最終日は、仕事の進め方や報告・連絡・相談の仕方などについての研修が行われる。