県内外

将来担う人材目指す 林業アカデミーが開講【岩手】

赤澤所長(左)から安全服などの貸与を受ける研修生

 県が設置する「いわて林業アカデミー」の2018年度開講式は11日、矢巾町の県林業技術センターで行われ、県内外の研修生18人が本県林業の将来を担う技術者としての第一歩を踏み出した。

県内外から18人

 同アカデミーは、林業事業体経営の中核を担う現場技術者を養成するため、産学官の協力を得た研修制度として17年度に開講。林業に関する知識の習得をはじめ、造林や森林保護、木材利用、林業経営を学ぶほか、就業に必要な9種類の資格取得が可能で、民間でのインターンシップも体験できる。昨年度は1期生15人がカリキュラムを修了し、技術を生かせる現場へ巣立った。

 今年度の研修生は、10~30代の18人。式には研修生をはじめ、県関係者や来賓ら約100人が出席。同センターの赤澤由明所長が研修生代表の2人に研修許可書と安全服などを手渡し、本県林業の持続的な発展のためには担い手確保が重要だとした上で、「東日本大震災からの復興の総仕上げや、林業の発展に貢献するという信念を胸に刻みながら研修に臨んでほしい」と期待した。

 研修生を代表し、前川綾雅さん(18)=岩泉町出身=が「緑豊かな岩手の地で林業に関する専門的な知識や技術の習得に努め、未来の林業を担う人材となれるよう励んでいく」と誓った。

 研修生は来年3月までの1年間、林業団体や機械メーカーなどで構成するサポートチームの支援を受けながら、技能講習などを通じ林業の基礎を体系的に学習する。

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