春秋9連覇へ 北東北大学野球春季リーグ 富士大、21日に初戦【花巻】
北東北大学野球の春季1部リーグ戦は21日に秋田市のさきがけ八橋球場で開幕し、花巻市の富士大はリーグタイ記録となる春秋9季連続優勝に挑む。目標はその先にある全日本大学野球選手権大会での「日本一」。プロ注目選手を擁し、投打に戦力充実で球春を迎える。
リーグは富士、八戸学院、ノースアジア、青森、青森中央学院、八戸工業の6大学による総当たり戦で、それぞれ2戦ずつ10試合を行い順位を決める。これまでの最長連続優勝は青森大の9季(1992年秋~96年秋)。富士大は昨秋まで8連覇中で、今年のチームに記録更新が懸かる。
投手陣は、プロ注目で最速149キロ左腕の鈴木翔天投手、同じく左腕で140キロ代後半の速球を持つ佐々木健投手ら4年生4人が軸。昨秋のリーグ戦で完全試合を達成した鈴木投手は、スライダーでカウントを取れるようになったと成長を実感し、「無失点にこだわり、チームを勝たせる投球をしたい」と腕をぶす。
打線は、ともに1年生から出場し経験豊富な3番楠研次郎主将、プロ志望の4番佐藤龍世選手(ともに4年)が牽引(けんいん)する。「下半身の使い方を意識し、良い感触をつかんでいる。チームとしては、どこからでも点が取れるところが去年より上だと思う」と佐藤選手。2人とも試合を決める役割が求められていると自覚十分だ。
佐藤選手の弟で、2016年夏の全国高校野球選手権で準優勝した北海高校出身の佐藤大雅選手、仙台育英高校出身の山田利輝選手ら即戦力も含め1年生68人が入部し、部員は202人に。レギュラー陣は公式戦に初めて起用される4年生が多く、豊田圭史監督は「必死さが練習に出ており、雰囲気が緩んでいない。試合を勝つごとに強くなれるチームだと思う」と分析する。
ナインは3月の関東遠征で強豪と対戦を重ね、「1球に対する気持ちの強さ、1球で仕留める精度を肌で感じられた」(佐藤龍世選手)と収穫を得た。楠主将は「1年間戦い抜けるようトレーニングしてきた。どこが相手でも2、3失点に抑えて5点取る試合を目指し、1試合ずつ勝ち上がり日本一に挑戦したい」と意気込みを新たにする。
北東北大学野球春季リーグ戦日程(富士大)
日付 球場 対戦校 開始時刻
4月21日 さきがけ八橋 八工大 14:00
22日 さきがけ八橋 八工大 11:30
28日 花巻 青中大 9:00
29日 花巻 青中大 14:00
5月 5日 八戸東 青森大 11:30
6日 八戸東 青森大 9:00
12日 種市 ノース大 11:30
13日 種市 ノース大 9:00
19日 青森県営 八学大 14:00
20日 青森県営 八学大 11:30