節目の舞台「土地神様のものがたり」 地元民話モチーフに 町民劇場今秋公演 概要、脚本決まる【金ケ崎】
第10回金ケ崎町民劇場の概要が27日、発表された。10月7日に同町西根の町中央生涯教育センターで午前、午後の計2回公演。脚本は地元の民話をモチーフに、町民大学2017シナリオ講座受講者が共同制作した「土地神様のものがたり~夜空を流れる帚星(ほうきぼし)、天の諫(いさ)めか地の守りか…~」に決定した。今後キャスト、スタッフを募り、節目の舞台成功へ向け始動する。
「土地神様のものがたり」は、帚星(ハレーすい星)に住む凶悪な神・天之甕助之尊(あめのかめすけのみこと)の侵略を未然に阻止するため、世界中の土地神様が76年ごとに代替わりをする習わしがある中、金ケ崎の土地神・駒形之尊(こまがたのみこと)は、3姉妹の娘の誰を跡取りにするか頭を悩ませていた。娘たちの提案で館山下の金吉という男を幸せにした者を跡取りにすることとし、3姉妹が奮闘する中、その隙を狙って天之甕助之尊が侵略を開始する-とのストーリー。
脚本は、高校生から70代までの7人による「チーム・ヘプタ*あすたりすく」が共同で制作。金ケ崎の民話「館山の宝」をモチーフに、講座で同町在住の作家平谷美樹さん(58)の指導を受けながら作り上げた起・承・転・結の四つの内容を一作品とした。
メンバーの坂本シゲ子さん(71)=同町西根=は「周りに助けられ、仕上げられた。いい経験ができた」と充実の表情。小原千代子さん(58)=同町永沢=は「役者の声や動きが入るとせりふも生きてくると思う。本番が楽しみ」と期待する。
主催する町民劇場実行委員会の板宮成悦実行委員長(69)=同町三ケ尻=は「町民の方々にたくさん見ていただき、次の10回に向けて良いスタートを切りたい」と語り、演出の小原優子さん(65)=同町西根、劇団我夢所属=は「殺陣のシーンも組み込まれ、今までとは違った場面をお見せできると思う。11回目につなげる節目の舞台にしたい」と意気込む。
5月10日からキャスト、スタッフの募集を開始し、6月19日に同センターで旗揚げ式を行う。ポスターは今年も同町在住のイラストレーター小松原英さん(60)が手掛け、7月ごろに完成する予定だ。
問い合わせは同センター=0197(44)3123=へ。