一関・平泉

さあ 大型連休 待望の湯 残雪眺め 須川高原温泉が今季開業【一関】

今季の営業を開始した須川高原温泉で、源泉の足湯を楽しむ観光客

 栗駒山(1626メートル)の8合目に位置する一関市厳美町の須川高原温泉は28日、今季の営業を開始した。冬季通行止めが解除された岩手、秋田両県の国道342号の区間を通過して客が次々と訪れ、硫黄の匂いが漂う源泉の露天風呂や足湯などに漬かる姿が見られた。

 同日は朝から青空が広がって気温も上がり、一関の最高気温は5月下旬並みの21・5度となった。東京都からバイクで訪れ、露天風呂を利用した竹中良弘さん(51)は「天気が良く、岩や雪を見ながら入れた」と自然豊かな風景を満喫した様子。足湯に家族と漬かった北上市の佐々木国明さん(53)は「暖かくなってきたので残雪の状況を見に来た。お湯はとても熱い」と笑顔を見せた。

 同温泉では3月29日に従業員が現地を下見し、今月2日から施設の補修などを急ピッチで実施。国道342号真湯-須川高原温泉間の冬季通行止めが解除された27日までに作業をほぼ終え、客を迎える準備を整えた。

 露天風呂、内湯、足湯いずれも源泉を引いており、強酸性で高温、豊富な湯量が特徴。この時期は融雪が進んで湯量が多くなり、気温に伴って湯温も上がりやすいといい、同日は湯量を絞って温度を調整していた。

 佐藤信和業務係長は「今年の積雪は昨年に比べて2メートルほど少なく、圧雪や雪崩による施設への被害も思っていたほどではなかった。気温が高く雨も多かったので雪解けが進んだのではないか。従業員全員で従来通り営業していく」と話した。

 営業は5月2日まで日帰り入浴と食堂、売店のみ。来月3日から宿泊を受け入れる。大型連休期間に当たる来月3、4の両日の宿泊申し込みはほぼ満室という。問い合わせは同温泉=0191(23)9337=へ。

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