岩手県警・1~3月 刑法犯認知件数 高い無施錠被害率 鍵掛け徹底呼び掛け
県警は、1~3月の県内の刑法犯認知件数をまとめた。総件数は前年同期を127件下回る697件で、大きく減少した。一方で無施錠による侵入盗や車上狙いが増加しており、県警では春の行楽シーズンの犯罪被害防止に向け、貴重品の持ち歩きや積極的な鍵掛けを呼び掛けている。
罪種別に見ると、住宅対象侵入窃盗が66件(前年同期比26件増)、車上狙いが31件(同3件増)といずれも増加。置き引きは40件(同2件減)だった。
無施錠被害率は、住宅対象侵入窃盗が72・7%、車上狙いが67・7%と高い割合を示した。車上狙い、置き引きにおける現金被害は51件。うち41件はバッグ・財布類に在中していた状態で、クレジットカードやキャッシュカード、健康保険証などが盗まれるケースが多かった。このほか、カメラ類やカーナビ、ゲーム機、食料品なども被害に遭っている。
被害防止対策として、県警では▽玄関や窓、勝手口の鍵掛け▽外出先での車の施錠の徹底▽車内に貴重品を置かない▽ETCカードを差したままにしない▽貴重品は肌身離さず持ち歩く―などを推奨。小野寺勝善生活安全部長は「鍵掛けをすれば被害に遭う可能性はかなり低くなる。県警でも家庭への訪問活動、巡回パトロールなどを通じて県民への指導を徹底する」としている。