奥州・金ケ崎

はやし屋台 城下華やぐ 日高火防祭 奥州・水沢

絢爛豪華な9町組によるはやし屋台が、格調高い音曲を奏でながら通りを練り歩いた日高火防祭=29日、奥州市水沢

 300有余年の伝統ある奥州市水沢の日高火防(ひぶせ)祭は29日、中心市街地を歩行者天国にして本祭が行われた。心地よい陽気に恵まれた会場には9町組の絢爛(けんらん)豪華なはやし屋台がお目見え。格調高い音曲を奏でながら通りを練り歩き、城下町が一気に華やいだ。【10面に写真特集】

 午前10時40分から日高神社参道前で遙拝(ようはい)式が行われ、日高神社火防祭保存会の及川右会長は「300年続く祭りに、元気で楽しい1年を加えたい」とあいさつ。祭りの安全を祈願する神事に続き、横一列に並んだ各町組の屋台が、左右に向きを変える「そろい打ち」を披露した。

 午後1時すぎには、まとい振りを先導役に屋台の列が市役所そばを出発。屋台に乗り込んだ「お人形さん」と呼ばれる女児が、「ヘーヨー」と掛け声を合わせて太鼓を打ち鳴らし、見物客を魅了した。

 今年の奥州水沢42歳厄年連「神巳来(じんみらい)」と同25歳厄年連「結戌蘭(ゆういらん)」が創作演舞をエネルギッシュに踊ったほか、水澤神輿輿和會(みこしこうわかい)によるみこし運行が祭りを盛り上げた。

 夜には各町組の屋台がJR水沢駅通りに集結し、「そろい打ち」と「相打ち」を行ってフィナーレ。市街地を照らし出す屋台の明かりと優雅な音色が、幻想的な雰囲気を醸し出した。

momottoメモ

地域の記事をもっと読む

奥州・金ケ崎
2024年5月17日付
奥州・金ケ崎
2024年5月17日付
奥州・金ケ崎
2024年5月17日付
奥州・金ケ崎
2024年5月17日付