果報だんごに長蛇の列 一関春まつり 花苗50円均一も人気

一関に春を告げる恒例の一関春まつり(実行委主催)は29日、一関市大町の商店街を歩行者天国にして開かれた。春の陽気に誘われるように家族連れらが大勢繰り出し、「果報だんご」や花の苗販売、まちかど音楽祭などのイベントを楽しんだ。
まつりは市内外に観光シーズンの到来をPRして誘客を図るとともに、市民の交流による街のにぎわいづくりを目的に、毎年この時期に開かれている。開会式では実行委会長の佐々木賢治一関市観光協会長ら関係者がテープカットして幕を開けた。
同日は朝から好天に恵まれ、家族連れを中心に多くの市民が訪れた。まちかど音楽祭では、一関修紅高校音楽部と一関中学校特設合唱部による合唱が披露されたほか、地元ゆかりのミュージシャンや演歌歌手、ボーカルグループによる演奏も行われ、盛り上がりを見せた。
賞金1000円が当たる果報だんごでは、開始前から長蛇の列ができ、限定200食が人気を集め、団子の中に当たりの目印となる赤い木片を見つけた人たちは歓声を上げて喜んでいた。花の苗を50円均一で販売する「花と緑の広場」では、季節の花々をわれ先にと買い求める姿が見られた。
宮城県栗原市から訪れた佐藤祥子さん(50)は「初めて来たが、いろいろなイベントがあって面白かった。花の苗を安く買うことができてうれしい」と笑顔で語った。
このほか県内各地から集合したケータリングカーによる販売や、生活用品、食品を格安で販売する「ワンコイン市」、競輪選手の練習マシンを活用したトレーニング体験、ペダルなし自転車のランニングバイクの体験なども行われ、来場者は思い思いにまつりを楽しんでいた。