北上・西和賀

青空彩る“七色放水” 消防演習 ヘリも参加、防火誓う【北上】

放水でくす玉を割って披露された防火標語

 2018年の北上市消防演習が29日、同市立花の市立公園展勝地で行われた。“七色の放水”などの訓練を通じ、市消防団をはじめとする関係機関・団体が地域防火に臨む力強い姿勢を示した。

 団員909人をはじめ、市婦人消防協力隊連絡協議会や北上地区消防組合などから約1200人が参加。統監の髙橋敏彦市長らから観閲を受けた後、部隊行動やラッパ隊の行進などを繰り広げ、同公園の桜並木で勇壮に分列行進した。

 このうち放水訓練は、着色した水で実施。北上川河川敷にずらりと並んだ団員たちがホースを一斉に解放すると、青空を背景に色とりどりの水煙が上がった。

 放水は消防団各部で考案した防火標語の入ったくす玉を割り、「火の用心 声かけ手間かけ 二刀流!」などと書かれた垂れ幕を披露。見守る市民らから大きな拍手が送られた。

 このほか、やさか幼稚園幼年消防クラブの年長児25人はかわいらしい集団演技を見せた。県防災ヘリ「ひめかみ」も放水訓練に参加した。

 講評で藤原勇人県消防学校副校長は「総合評価は極めて優秀。火災や災害などの際、消防団には大きな期待が寄せられる。演習を契機に一層の精進を期待する」と高く評価。菊池一人団長は「市民の安全確保、防災と減災のためさらに活動に励む」と答辞した。

 くす玉標語では「『消防団 いっしょにやらねが?』『うん、そだねぇ』」(1分団3部)、「離れるな 野焼き草焼き 火の始末」(3分団3部)、「火災ゼロ それがボクらの 金メダル」(6分団2部)が優秀賞に輝いた。18年度県消防協会北上地区支部長表彰も行われた。

momottoメモ

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