県内外

鉄道ファン 雄姿に大感激 「SL銀河」車両展示会 JR盛岡駅

蒸気機関車「SL銀河」の前で記念撮影する鉄道ファンや家族連れ

 県内を走る蒸気機関車「SL銀河」の車両展示会が30日、JR盛岡駅で開かれた。運行開始から5年目となるのを記念し、多くの人に楽しんでもらおうと企画され、家族連れや鉄道ファンら多くの人でにぎわった。

◇   ◇

 SL銀河は1940年製のC58型。引退後は73年から盛岡市の県営運動公園内で展示されていたが、東日本大震災被災地の復興支援と地域活性化を目的に修繕され、2014年4月から釜石線を中心に運行されている。

 展示会の開催は5年ぶりで、開会の2時間前から列ができるほどの盛況ぶり。約2200人が宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に登場する星座や動物がデザインされた車体や、賢治にまつわる品々と沿線の東北ゆかりの伝統工芸のギャラリーを配した車内、機関車と客車との連結・解放などを見学した。

 また、大迫力の汽笛の吹鳴を体感したほか、ホームでは機関車前方で鉄道員の帽子などを身に着けて記念撮影。盛岡市の小野寺真人さん(31)は妻涼さん(29)、長男琉ちゃん(3)と記念写真を撮り「かっこいい」とつぶやくわが子に目を細めた。小学5年生の孫と訪れた同市の70代男性は「小学校の修学旅行でSLで仙台まで行った。懐かしい」と感激した様子で話していた。

 来場者には蒸気機関車をかたどった入場記念証、オリジナルデザインのマスキングテープや缶バッジ、社員手作りの釜石線沿線マップなどをプレゼント。花巻のイメージキャラクター「フラワーロールちゃん」との写真撮影もあった。

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