花巻

豆力士が好取組 三熊野神社 あすまで全国泣き相撲【花巻】

子供たちの元気な声と保護者の笑顔が広がった全国泣き相撲大会

 第31回毘沙門まつり・全国泣き相撲大会(毘沙門まつり実行委主催)は3日、花巻市東和町北成島の三熊野神社(小原明宮司)で始まった。県内外から集まった豆力士たちが泣き笑いの取組を繰り広げ、境内に、元気な泣き声と子供たちの健やかな成長を願う保護者の笑顔が広がった。5日までの3日間に1040人が出場する見込み。

 はんてん、鉢巻き姿の豆力士たちは健康祈願の神事に参列後、母親らに抱かれて土俵入り。取組は「ヨオッ、ヨオッ」の掛け声に合わせて行われ、軍配を手にした大相撲元幕内、影虎さんが勝負を裁いた。

 ルールは「泣いた方が負け」ながら、土俵上では、取組前から手足をばたつかせて泣き続ける子や、掛け声も気にせず眠ったままの子も。一番ごとに泣き相撲らしい「あばれ泣き」や「ねむり込み」といったユニークな決まり手も飛び出し、観客席を沸かせた。

 東京都港区の医師吉村竜一さん(29)真弓さん(28)夫妻は、滝沢市の祖父母と一緒に長男京一郎ちゃん(1歳3カ月)の取組を見守った。竜一さんは「おばあちゃんが泣き相撲のことを知っていて、インターネットで応募した。健康で、芯の強い子になってほしい」と話し、わが子の晴れ姿に目を細めていた。

 全国泣き相撲大会は、同神社に伝わる特殊神事「十二番角力(すもう)式」(花巻市無形民俗文化財)に由来。春の大型連休に合わせた「全国泣き相撲大会」は、1988年から開催され、全国各地から出場者が集まる人気イベントとして定着している。

momottoメモ

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