北上・西和賀

身近な憩いの施設に 7月利用開始のまちなか交流館 来月、町民参加型床張り【西和賀】

内覧会で公開されたまちなか交流館の内部。7月に利用開始される

 西和賀町が同町湯本地内で整備を進める「まちなか交流館」は、7月に利用を開始する。県立西和賀高校の生徒らの学習支援や町民対象の各種講座などを行う公営塾を施設内に開設するほか、住民らの憩いの場など地域拠点としての活用を計画。身近な施設として感じてもらおうと、大型連休中に内覧会を開催しているほか、6月に町民参加型の床張り作業を行う。

 町は2016年度に湯本地内の旧温泉旅館1棟と土地を取得。まちなか交流館の整備として17年度に実施した工事は今年2月に終了した。

 鉄骨造り2階建てで、建築面積は約470平方メートル。延べ床面積は約670平方メートル。工事費は4770万円で地方創生拠点整備交付金として国から2分の1の補助を受けた。

 外壁全体には透明のポリカーボネート板を施した。1階は短・中期の滞在が可能な宿泊階で、4室の客室を完備。出入り口が設けられた2階は、事務室や冷暖房、防音設備を完備する90平方メートルのセミナールームを配置したほか、和賀川の景色が楽しめる約270平方メートルのオープンスペース(テラス)も設けた。

 地域拠点として施設を身近に感じてもらおうと、大型連休中の1日から6日まで施設内を公開。セミナールームのフローリング工事と併せ、来月上旬には町民参加型の床張りワークショップを計画しており、テラスに木タイルを敷き詰める作業を行う。

 利用開始とともに開設される公営塾は、同校生徒の受験対策や小論文指導などの学習支援を行うほか、幼児から一般まで習熟度に合わせた英語教育を実施。地域人材の育成の場として、町民対象の各種講座も行う。同校の鈴木尚校長は「内部は明るく開放的で素晴らしい。生徒の勉強の場として、積極的に活用していきたい」と意欲を見せる。

 テラスは一般に開放し町民や来町者らの憩いの場として活用。さらに地元湯本地区で進める「湯本温泉まちなか再生による賑(にぎ)わい創出プロジェクト」と連動し、今後のより良い活用の在り方を模索するワークショップを年度内に予定している。

 施設内を見学した同町川尻の髙橋恒さん(79)は「施設が完成したことで、今後はどのように活用していくかが重要になる」と指摘。畠山幸雄町ふるさと振興課長は「利用者や住民の意見を取り入れながら、学びやすく使いやすい施設づくりに努める」とした。

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