県内外

開会式、存続させて! バンカラの6校応援団が訴え 岩手県高総体

横断幕やプラカードを掲げ、応援合戦の素晴らしさや開会式存続を訴える高校生

 存廃が議論されている県高校総合体育大会総合開会式をめぐって、22日に盛岡市で開催された同開会式後の各校の応援活動で、バンカラの伝統を受け継ぐ県内6校の応援団が応援合戦の素晴らしさをアピールし、開会式の存続を訴えた。

 存続を訴えたのは、福岡、盛岡一、花巻北、黒沢尻北、水沢、一関一の各校応援団。「目指せ世界一の応援合戦」と記された横断幕を持って100人余りが共に応援歌を歌い、「総合開会式廃止反対」のプラカードを掲げた。

 総合開会式をめぐっては2017年2月、高体連が生徒の経済的負担や身体的負担の軽減、生徒数減少に伴う分担金などの収入減などを理由に18年度を最後に廃止する案を示した。存廃に賛否があり慎重な議論を要するとして12月に廃止案を凍結し、今年5月には総合開会式の在り方を検討する会議を設置している。

 花巻北3年の小原亮太応援団長は「お金の問題もあるが、お金で買えないものがある。応援の楽しさ、この良さを伝え、(存続させるために)高体連との意見交流などの活動をしていきたい」と話す。一関一3年の菅原佑理應援團長は「(バンカラは)岩手として誇れる文化。応援が主役になれる高総体開会式をなくすのではなく他県にPRしてほしい。自分たちの頑張りで継続できるのであれば力を尽くしたい」と語った。

 同日の開会式は検討会のメンバーも視察しており、6月末に予定する2回目の会議で課題などを協議する。県高体連の菊池勝彦理事長は「応援だけでなく多角的な視点から課題を検討し、在り方を詰めていきたい」と話している。

momottoメモ

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