花巻

本塁打でV貢献 ソフトボールU19アジア大会 花巻東高3年大越玲那選手 IH制覇へ闘志

アジア女子ジュニア選手権に日本代表として出場した大越選手

 花巻東高校ソフトボール部の大越玲那選手(3年)は、U19(19歳以下)日本代表のメンバーとして、13~18日にフィリピンで開かれた第7回アジア女子ジュニア選手権大会に出場した。満塁弾を含む2本塁打と活躍し、日本の優勝に貢献。日の丸を付けた経験をチームに持ち帰り、「インターハイ(IH)での日本一を目指したい」と次の目標を見据える。

 大会は日本、中国、台湾、インド、韓国、マレーシア、フィリピン、タイの8チームが出場した。日本は総当たりの予選リーグ7戦のうち、6戦でコールド勝ちを収め決勝トーナメントに進出。予選1、2位戦で台湾を10―3の五回コールド、決勝でも台湾を4―0で破り、無傷の9連勝でアジアの頂点に立った。

 大越選手は予選リーグ第2戦の韓国戦に代打で起用され、二塁打で期待に応えた。第6戦のタイ戦は5番一塁で先発出場し、左翼に満塁本塁打。第7戦のフィリピン戦でも2試合連続となる2点本塁打を放った。

 花巻東では捕手だが、入学後に開花した打撃で好結果を残した大越選手。大会を通じて「技術だけでなく、あいさつや礼儀、練習姿勢など日本代表としての振る舞いの大切さも感じた」と貴重な体験を振り返った。

 代表の正捕手のプレーについては「守備で的確な指示を出したり、バッター一人ひとりの弱点を突いてリードしたりと見習う点が多かった」と収穫を得た様子。6月に行われる県高総体の連覇へ気持ちを切り替え、「積極的に思い切りプレーし、チームに貢献したい」と闘志をかき立てた。

 同校関係ではこのほか、今春卒業した工藤環奈元主将(19)=ビックカメラ高崎=がキャプテンに選出。4番打者として4本塁打を放ち、大会MVP、ベストスラッガー賞、打点王、本塁打王の4冠に輝いた。

 2015年世界ジュニア選手権で日本代表を率いた同校の有住隆監督は、国際大会での教え子の活躍をねぎらいつつ、「代表に入るのは注目度が高くキャリアにとって大きいことだし、チームにも刺激、励みになる。世界のレベルや環境の違いなど感じたことを今後に生かし、上を目指してほしい」と期待を寄せる。

地域の記事をもっと読む

花巻
2025年5月3日付
花巻
2025年5月3日付
花巻
2025年5月3日付
花巻
2025年5月3日付