香る若葉 茶摘みの侯 藤沢・保呂羽 畠山さん方【一関】
一関市藤沢町保呂羽の畠山二三夫さん(73)方の茶畑で28日、今季初の茶摘みが行われた。薫風そよぐ中、近所の女性らを助っ人に手際よく作業。畠山さん方の茶は香りに定評があるといい、出来を楽しみに同日中に加工場へと運んだ。
畠山さんは十数年前に茶産地の静岡県からチャノキの品種のうち「やぶきた」を取り寄せ、自宅裏の旧牧草地35アールで栽培を始めた。積雪が比較的少ない土地柄と、日当たりの良い南向き斜面という条件を生かし、今季も順調に育ったという。
摘み取りでは、近所の岩渕妙子さん(79)と佐々木京子さん(62)が助っ人として積み重ねた腕を発揮。新芽を三つ付けたまま次々と枝先を手で折り、腰に提げた籠をいっぱいにしていた。
2人は畠山さん方の新茶をいつも分けてもらっているといい、「とにかく香りがよい」と口をそろえ、味わうのを楽しみにしていた。
摘んだ茶葉は同日中に陸前高田市の加工場に運び、製茶を委託した。