北上・西和賀

来月3日、岩崎城まつり 絵のぼり掲げ 準備万端【北上】

来月3日の岩崎城絵幟まつりに向け、会場に設置された大型絵のぼり

 第36回岩崎城絵幟(えのぼり)まつり(実行委主催)は、6月3日に北上市和賀町岩崎の岩崎城址(じょうし)本丸跡で開かれる。当地方を治めていた和賀氏の遺徳をしのぶイベントで、会場には平和の願いを込めた絵のぼりやPR用ののぼり旗を設置。下草刈りも行い、本番に向けて準備を進めている。

 実行委はいわさきの歴史を語る会(及川一会長)が中心となって組織。今月27日には実行委メンバーや地区民ら約40人が集まり、朝から会場で高さ約8メートルの大型絵のぼり5本とまつりをPRするのぼり旗20本を設置。併せて会場の本丸跡をはじめ道路脇、のり面など一帯約1ヘクタールにわたって下草を刈り取った。

 岩崎城は和賀地方を長く治めていた和賀氏一族が旧領奪還を目指した南部氏との戦いで、最後のとりでとして立てこもった城で、慶長6(1601)年4月に陥落。まつりは和賀氏を供養するとともに、平和の願いを込めた絵のぼりに祈りをささげるイベントとして毎年開催している。

 当日は午前10時に開会。本丸跡敷地内にある和賀忠親と7重臣の鎮魂碑の前で、岩崎鬼剣舞が奉納演舞を行う。11時ごろから岩崎城址舞楽殿で地元各種団体が祝舞を上演。地元青年でつくる「虹色の会“絆”」が「岩崎城址」「五輪音頭」、長沼1区老人クラブが「白雲の城」を披露する。

 今回は、まつりに合わせて会場に近い岩崎地区交流センターで和賀氏最後の攻防戦「岩崎一揆」を再現したジオラマを公開している。実行委事務局を務める同センターの亀田善男地域づくり推進員は「ジオラマを展示しているように、今回はまつりのルーツ、原点を探る機会にしたい」と話す。

 来場無料。問い合わせは同センター=0197(73)6076=へ。

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