北上・西和賀

ポット苗 生育順調 西わらび 来月中旬、生産者へ配布【西和賀】

ハウスで生育されているワラビのポット苗

 特産ワラビ「西わらび」で知られる西和賀町で、ワラビのポット苗が順調に生育している。高齢化が進む同町において、生産者の労力軽減のために導入した方法で、ハウスには約20~30センチに育った苗がずらりと並んでおり、6月中旬に生産者に配布される。

 今シーズン配布する苗の生育を請け負う同町槻沢のやまに農産では、3月にポット上げし、現在ハウスで入念に管理している。同農産代表取締役の高橋医久子さん(63)は「今年は歩留りも良く、順調に育っている。生産者には良質の苗を提供したい」と語る。

 休耕地を活用してワラビの6次産業化を進める同町では、栽培上の課題であった除草の省力化実現に向け、圃場(ほじょう)を黒いビニールで覆うマルチとポット苗とを組み合わせた栽培方法を2016年に試験的に導入。翌17年から本格的に実施している。

 町によると、マルチ圃場にポット苗を定植して栽培することで、根茎が繁茂して成園化するまでに雑草が生じにくくなり、良質のワラビが栽培できるメリットがあるという。今年は昨年(9100株)を超える1万4500株の配布を見込む。

 町内の生産者らでつくる西和賀わらび生産販売ネットワークの湯沢正会長(71)は「マルチポット苗栽培によって西和賀産ワラビ『西わらび』のブランド化をさらに進めたい」と意欲を見せる。

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