アユの稚魚 園児と放流 和賀川淡水漁協【北上】
和賀川淡水漁業協同組合(伊藤彬組合長)のアユ稚魚放流会は8日、北上市下鬼柳の和賀川ふれあい広場やな場で行われ、地元園児たちが「大きく育ってね」と願いを込めた。
子供たちに身近な自然に親しんでもらおうと毎年行われ、社会福祉法人平和会(同市)が運営するおにやなぎ保育園、いいとよ保育園の年長組園児合わせて47人と父母が参加した。
園児は、1匹8~10グラムの稚魚がバケツで元気に泳ぎ回る姿を見て大はしゃぎ。漁協関係者が見守る中、父母らと一緒に稚魚を丁寧に川に流していた。
いいとよ保育園の小姓堂夏帆ちゃん(5)は「(稚魚が)ピチピチ跳ねてて楽しかった。大きくなってほしい」と満面の笑み。伊藤組合長は「あと1カ月ほどで、みんなが釣れるぐらいのアユになる。秋には園児たちを招いてアユを味わいたい」と目を細めていた。
同日は、園児たちと同漁協関係者が稚魚を100キロずつ放流。同漁協は既に1トンを放しており、全体の放流量は例年よりやや少ない1・2トンとなる。