北上・西和賀

東芝メモリ立地で補正 北上市 市道整備に1億7200万円増額

 北上市は、14日開会する市議会6月通常会議に東芝メモリ立地に伴う市道2路線の整備事業などを盛り込んだ2018年度一般会計補正予算案を提出する。

 歳出のうち、市道成田黒沢尻線は東芝メモリ立地によるルート変更で排水管の移設が必要となる中、当初の想定より水量増加が見込まれ、マンホールポンプ増設など下水道移設補償費1億5000万円を増額。総額は5億3300万円となる。

 19年度に整備着手の予定だったしみず斎園付近の市道宿成田線の道路拡幅整備事業は、東芝メモリ立地へ早期整備が必要として18年度着手に前倒し。測量設計業務委託費として2208万円を計上した。

 夏油高原スキー場では発電機1基が故障。今冬からのシーズンに間に合わせるため、1基分3011万円分を措置する。北上中学校付近の牡丹橋整備事業は電話、電力の埋設ケーブル移転補償費が当初より膨らみ、2100万円を追加する。

 大学生スポーツ合宿は当初見込みより11件誘致が増え、事業費補助金550万円を増額。ラグビーワールドカップ2019の公認キャンプ地内定でPRなどの推進事業費として、新たに200万円を計上した。

 私立保育所の障害児に対応する加配保育士は当初計画の26人から6人増となり、人件費1242万円を増額。西部学校給食センターの設備更新では、工事費増で787万円を追加する。

 歳入では、自治総合センターコミュニティ助成金の採択が黒沢尻27区自治会のみとなり、同助成金総額は2180万円減の450万円。国の社会資本整備総合交付金の内示額が当初見込みより8992万円少なく、その分を起債などで賄う。

 みちのく民俗村で傷みの激しい茅葺(かやぶき)屋根の葺替(ふきかえ)事業では、今年度に続き19年度すぐに工事に入れるよう来年度分として5659万円の継続費補正を設定する。

 今回の補正で、今年度の一般会計予算全体は歳入歳出9億4841万円増、総額408億6086万円となる。

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