北上・西和賀

円熟の絵画 じっくり 美樹会 40回節目の作品展【北上】

開催40年を迎えた美樹会の美術展

 北上市の美術団体美樹会(多田昌平会長、会員28人)の美術展が、40回の節目を迎えた。今回も15日から同市北鬼柳の江釣子ショッピングセンターパルで始まり、円熟を迎えた絵画の数々を来場者がじっくり鑑賞している。18日まで。

 1979年から毎年開いている同会の主要な作品展。今年は会員のうち20人が油彩や水彩など37点を出品した。

 長年活動している会員が多く、具象の作品が中心。一部にコラージュを使い印象的に仕上げたり、市内の風景を独特な色彩で捉えたりするなど、各自の表現を追求している。

 同会の構成年齢は30~90代。同市立花に藤原美術館を構えた画家藤原八弥さん(故人)に絵画指導を受けた受講生が集まって発足した。当初十数人だった会員は徐々に増加し美術展も継続してきた一方で、高齢化により個人での活動がメインになってきている。

 多田会長(77)=同市本通り=は「40年でレベルが向上し、絵画教室でさらに勉強する会員もいるが、口コミから新規入会も増やしたい」と展望。欠かさず継続出品してきた1人の澤田忠一さん(87)=同市新穀町=は「若い会員は規制概念を破るような作品を描いている。欲を言えばベテランの会員も冒険をしてほしい」と願っていた。

 入場無料。時間は午前10時~午後6時。

地域の記事をもっと読む

北上・西和賀
2024年5月5日付
北上・西和賀
2024年5月5日付
北上・西和賀
2024年5月5日付
北上・西和賀
2024年5月5日付