北上・西和賀

県南初の公営塾 西和賀 まちなか交流館

7月1日にオープンするまちなか交流館。施設内に開設される公営塾は県南で初となる
学び、交流の場に 来月1日オープン

 西和賀町が同町湯本地内で整備を進めてきた「まちなか交流館」は、7月1日にオープンする。自治体運営としては県南地方初となる公営塾を施設内に開設し、町民や県立西和賀高校生徒らの学びの場とするほか、住民らの憩い・交流の場としても活用。少子高齢化が進む同町で、新たな地域拠点が誕生する。

 同交流館は、鉄骨造り2階建てで建築面積は約470平方メートル。延べ床面積は約670平方メートル。1階は宿泊室4室を設置。出入り口がある2階は、冷暖房、防音設備完備のセミナールームと事務室を配置し、約270平方メートルのオープンスペース(テラス)を設けた。工事費は4770万円で国から2分の1補助を受けた。

 施設内に開設される公営塾では町民対象の英会話教室「にしわがE-カフェ」を開講するほか、同校生徒への学習支援としてキャリア教育「百年創造塾」や小論文講座、進学対策などの特別学習を実施。地域人材の育成の場として、町民対象の各種講座も開く。

 このうち、英会話教室は、入門コース(幼児、児童対象)、学習支援コース(中高生対象)、趣味の英会話コース(学生、一般対象)の三つを設定する。

 町教委によると、自治体が開設する公営塾は葛巻、一戸両町に次いで3例目。西和賀町教委学務課の佐藤達也主任は「学びの世代間交流を通じて、まちの活性化につなげたい」と語る。

 テラスは一般に開放し、町民や来町者らの憩い・交流の場として活用。さらに地元湯本地区で進める「湯本温泉まちなか再生による賑(にぎ)わい創出プロジェクト」との連動で、より良い活用方法を検討していく。

 オープン初日は、午前10時から現地でセレモニーを実施。尚絅学院大の松田道雄特任教授による記念講演も行われる。

 町は2017年度、取得した旧温泉旅館1棟の改修工事に着手し、今年2月に完成させた。町民に身近な施設として感じてもらおうと、5月上旬に内覧会を開催。6月初めには町民参加型ワークショップで床整備を行い、オープンへ準備を整えてきた。

 利用時間は午前9時~午後9時。月曜休館。問い合わせは町ふるさと振興課=0197(82)3285=へ。

▲まちなか交流館の内部。町民参加型ワークショップで床に木片が敷き詰められた

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