北上・西和賀

国内有名産地50万点 大陶器市にぎわう 展勝地で開幕【北上】

国内有名産地の陶器が並び、にぎわいを見せている全国大陶器市

 全国各地の陶器が一堂に集まる「全国大陶器市」が23日、北上市立花の市立公園展勝地で開幕した。有名産地の日用食器から人間国宝らの高価な作品まで50万点が展示即売され、初日から大勢の来場者でにぎわった。7月1日まで。

 全国大陶器市振興組合(佐賀県有田町、平野利一代表理事)が主催し、北上開催は2014年から5年目。今年は有田焼や備前焼、伊万里焼、京焼、瀬戸焼、沖縄の「やちむん」などを扱う約30業者が出店した。

 会場のテント内では茶わんや湯飲み、小鉢、大皿、小皿、急須、丼用食器、おちょこなどがずらり。数百円の手頃な価格が多い一方、人間国宝や伝統工芸作家の高価な作品も展示された。

 このほか木工家具や漆器、箸、袋物をはじめ、長崎カステラ、奄美の黒砂糖なども売り出され、来場者は陶器類と併せて全国各地の名産を品定め。家族や仲間らと相談し、お目当ての品を買い求めていた。

 奥州市水沢の吉田賢さん(63)は「普段、見ることのない品や新しいデザインもある。焼酎にちょうどいい物があったので買った。息子と飲むのが楽しみ」と笑顔で語り、金ケ崎町の女性(68)も「いろいろな形があり、選ぶのが大変だが楽しい。昔、旅行した場所の焼物があるとまた行ってみたくなる」と声を弾ませた。

 平野代表理事は「北上開催も定着し、初日も朝から出足がいい。各店主の独特のしゃべりや方言もあり、雰囲気を味わってほしい。ぜひ見て触って、買って楽しんでもらいたい」と話している。期間中は午前10時~午後6時(最終日は4時)。入場無料。

 展勝地レストハウスでは初夏の特別販売会・藍と古布「和の衣を着る」も来月1日まで開催されている。時間は午前10時~午後5時。

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