北上・西和賀

ものづくりは面白い 飯豊中皮切り 黒沢尻工高生が出前授業【北上】

黒沢尻工高の生徒の指導で電気の仕組みを学ぶ飯豊中の生徒

 北上市の県立黒沢尻工業高校(三田章徳校長、生徒688人、専攻科22人)の6科による2018年度の出前授業が27日、同市村崎野の飯豊中学校を皮切りに始まった。高校生が専門知識を生かして中学生に指導し、ものづくりや科学への興味を引き出した。

 同高は07年度にエネルギー教育実践校の指定を受けて以来、出前授業を展開している。

 同日は同高の3年生48人が来校し、同中の3年生105人を対象に学科別の講座を開設。各科の生徒が考案した資料、プログラムや手作りの教材を用い、講師も務めた。

 このうち材料技術科は、物質の状態変化や融点などについて紹介。液体窒素を使った空気の液体化、簡単な鋳造などの実験をふんだんに盛り込み、分かりやすく要点を伝えた。

 同中の小原克美君は「知らないことを知ることができた」と参考になった様子。黒須蓮太郎君も「各科の違いを詳しく知ることができ、高校の授業の雰囲気が分かった」と話していた。

 今年度の出前講座は、学区内の中学校を中心に6校で行う予定。同中卒業生の佐藤真也君(材料技術科)は「中学生は一つ一つの反応が新鮮。興味を持ってもらえるようクイズなどを交えて教えた。材料技術では理科の内容が大事になるので、関心を持ってもらうのが一番」と熱心に後輩と関わっていた。

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