一関・平泉

平泉水かけ神輿 清め水浴び笑顔 3基 威勢よく

清めの水を浴びながら豪快に中尊寺通りを練り歩く本神輿

 清めの水を浴びながら平泉町内を豪快に練り歩く「平泉水かけ神輿(みこし)」(平泉総社神輿会主催)は15日、本渡御が行われた。小学生の子供神輿を先頭に、中学生の中神輿、神輿会の本神輿3基が担ぎ手の威勢の良い掛け声に合わせて繰り出し、沿道は詰め掛けた見物客とともに熱気に包まれた。

 担ぎ手となる町内の子供から大人までの男女をはじめ、東京都江東区の富岡八幡宮神輿総代連合会メンバーや、交流学習で同町を訪れた福島県国見町の小中学生ら300人余りが参加。観自在王院跡に設けた仮宮で神事後、午前10時に本渡御の行列が出発した。

 コースは、毛越寺からJR平泉駅前、中尊寺通り(県道平泉停車場中尊寺線)を経て、中尊寺金色堂を参拝、観自在王院跡に戻り宮入りするまでの約4キロ。毛越寺では藤里明久貫主が出迎えた本堂前に3基の神輿が並び、担ぎ手が神輿を高く持ち上げ棒を平手でたたく「さし」を披露した。

 駅前広場では、山王太鼓による囃子(はやし)太鼓が響き渡る中、神輿が2台のトラックの周りを時計回りに何度も練り歩き、トラックの荷台に設けた水槽から清めの水が一斉に降り注がれた。

 子供神輿を担いだ及川輝眞君(平泉小4年)の父芳高さん(41)は、昨年本神輿に参加。息子の様子に「最初は嫌がっていたが、実際に参加して楽しさが分かったようだ」と見守っていた。

 平泉水かけ神輿は、「富岡八幡宮水かけ神輿」の協力で1996年に初めて開催し、今年で23回目。同町の夏を彩る祭りとして定着している。

momottoメモ

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