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件数、死者ともに増加 6月末現在の水難事故状況 犠牲者10人、8割が高齢者【岩手】

 県警がまとめた県内の水難事故発生状況によると、2018年は6月末現在で17件発生(前年同期比10件増)し、犠牲者は10人(同1人増)に上り、発生件数、死者ともに増加していることが分かった。本格的な海水浴シーズンを迎え、さらなる事故の増加が懸念されることから、県警は幅広い世代に安全意識の向上を呼び掛けている。

 県警によると、水難者は前年同期より6人多い18人。うち10人が犠牲となり、5人は軽傷、3人は無事救助された。年代別では、70代以上が7人で最多。60代は4人で、40代、30代、20代未満がそれぞれ2人、50代が1人となった。犠牲者の8割が65歳以上の高齢者だった。

 発生した場所別に見ると、海が11件(同7件増)で最も多かった。河川3件(同2件増)、湖沼池2件(同1件増)、用水路1件(同増減なし)と続く。行為別では、魚取り・釣りが5件(同2件増)、作業中が3件(同1件増)通行中が2件(同増減なし)、その他7件(同7件増)となった。

 県警は発生件数、死者数がともに増加している背景には、気象の急激な変化や、高齢者が絡む事故が増加したことが影響していると分析。今後は海水浴などレジャー中の事故が懸念されるため、事故防止対策として▽危険箇所などを事前に把握しておく▽気象などに注意し、的確な状況判断をする▽水辺でのライフジャケット着用▽子供への注意喚起―などを呼び掛けている。

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