名を刻む活躍 全国で 男子バレー部/硬式テニス部 一関高専2チームが闘志
一関工業高等専門学校の男子のバレーボール部と硬式テニス部は、8月に九州地方で開かれる第53回全国高専体育大会に出場する。全国大会出場はバレー部が42年ぶり、テニス部は22年ぶりの快挙。両部は一関高専のスポーツ史に新たに名を刻もうと、熱のこもった練習に励んでいる。
東北地区高専体育大会は6月29日~7月1日に開かれた。バレー競技は一関市狐禅寺の市総合体育館で行われ、一関高専は予選リーグ1位で突破し、順位決定のトーナメント戦の決勝では八戸高専と対戦。フルセットの末、2-1で下し、昨年の決勝で敗れた相手に雪辱を果たした。
テニス競技は福島県で行われ、団体戦の順位決定のトーナメント決勝で福島高専と激突。苦しみながらも2-1で競り勝ち、東北の頂点に立った。
バレー部は同部OGの専攻科生が相手チームのデータを収集して、プレースタイルなどをパソコンで分析して試合に生かす「データバレー」を実践してきた。松井博也主将(5年)は「最初はデータを生かし切れていなかったが、意味を理解して生かせるようになった」とし、「情報を集め、分析してくれる先輩、監督が支えてくれた」と感謝する。
テニス部は結束力が持ち味で、3年生が主体となってチームを引っ張る。ダブルスでも全国大会出場を決めた祖利目大晟主将(3年)は「学年関係なく、みんな仲がいいのが強み。(東北大会は)レギュラーではない部員やマネジャーも団結していて、全員でつかみ取った優勝」と結束を強調する。
全国大会のバレー競技は福岡県の久留米アリーナ(8月25、26日)で、テニス競技は熊本県民総合運動公園屋内運動広場(同21~23日)で行われる。松井主将は「5年生にとっては勝負の年。東北大会で課題も見つかり、チームのモチベーションも上がっている。3位以上に入りたい」、祖利目主将は「入学した時から全国大会出場を目指してきた。目標は優勝。団体の試合はシングルス、ダブルスどちらも勝利する」と闘志をみなぎらせている。