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震災復興の進展実感 本社主催・夏休み親子見学会 沿岸巡り防災意識高める【岩手】

車窓から南リアス線沿いの復興について学ぶ参加者

 東日本大震災からの復興に取り組む三陸地域について学ぶ「沿岸被災地を歩く 夏休み親子見学会」(岩手日日新聞社主催)は28日、岩手、宮城両県の2コースで開かれた。夏休み中の児童や保護者らが町並みの復興に理解を深め、災害から身を守る意識を高めた。

 このうち、岩手コースには一関市や奥州市、北上市などから親子連れ15組38人が参加。三陸鉄道南リアス線の震災学習列車に乗車したほか、釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムや陸前高田市の商業施設「アバッセたかた」をバスで巡った。

 震災学習列車には盛駅から釜石駅まで乗車し、震災の発生時に運行していた“奇跡の車両”や全国から貝に書かれた応援メッセージが寄せられた恋し浜駅の待合室、新たに建造された防潮堤などを見学した。

 三鉄南リアス線運行部の熊谷松一さん(54)が震災発生時の様子やその後のまちの復興について解説し、「地元の人たちには、全国から既に震災を忘れられているのではないかという不安がある。防災意識を高め、自然災害から自分の身を守ってほしい」と呼び掛けた。

 奥州市から参加した大川悠花さん(常盤小学校5年)は「防潮堤が数分の時間を稼いだことで、被害を減らすことができたということを学んだ。吉浜の海はとてもきれいだった」と話していた。

 宮城コースでは、女川町の女川原子力発電所や蒲鉾(かまぼこ)本舗髙政などを見学した。

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