利用者1500万人突破 いわて花巻空港 記念行事、利用増PR
本県の空の玄関口・いわて花巻空港の利用者が1500万人を突破し30日、花巻市の同空港で記念行事が行われた。横断幕が張られた到着ロビーで同空港イメージキャラクター「はなっぴー」が出迎え、同日午前のJAL、FDA国内線で来花した約100人に記念品を贈呈。さらなる利用増を目指し、同空港と本県のPRに努めた。
同空港は1964年に開設され、95年に利用者500万人、2005年に同1000万人を達成。東日本大震災の影響などを受けつつも着実に実績を積み上げ、今月14日に同1500万人に達した。
記念品は、本県の観光マップや「わんこきょうだい」コースター、りんごジュースなど。真夏の観光地巡りにピッタリのうちわも贈られ、降り立った人たちに喜ばれていた。
県空港振興課の土井尻英明課長は「今年で55年、節目の年に達成した1500万人であり、空港の歴史にとって大きい。今後も人の流れ、往来の拠点となってほしい」と、さらなる利用に期待を寄せていた。
いわて花巻空港の利用者1500万人突破を記念した写真展は30日、花巻市の同空港ターミナルビルで始まった。来場者が同空港の半世紀を超える歩みを振り返り、同空港と本県、花巻の魅力を再発見している。8月31日まで。
空港ターミナルビル主催のフォトコンテスト入賞作のほか、歴代の就航航空機や施設拡張の推移も分かる全42枚を展示。東日本大震災時の同空港の様子を収めた写真パネルでは、災害救援拠点として空港敷地内に設置された自衛隊野営地、臨時のヘリ駐機場として活用された平行誘導路などが確認できる。
中でも注目を集めているのは、1964年の開港当時に撮影された一枚など、記録としても貴重な物が多い「いわて花巻空港の50年」コーナー。当初1200メートルにすぎなかった滑走路や移転前のターミナルビルの姿など、当時を知る人には懐かしい写真が並ぶ。
一方、フォトコンテスト入賞作は、近年の美しい機体を収めた作品が主体。母親と共に鑑賞した奥州市水沢の高橋福君(7)は「飛行機の速いところが好き。夕日の中を飛んでいく写真がかっこいい」と心躍らせていた。
問い合わせは同ターミナルビル=0198(26)5011=まで。
