奥州・金ケ崎

武道優良団体で全国表彰 合気道奥州道場 長年の青少年育成評価【奥州】

日本武道協議会の少年少女武道優良団体の表彰を受けた合気道奥州道場

 合気道奥州道場(奥州市前沢白山字水ノ口、菅原美喜子道場長)は、7月に開かれた2018年度全日本少年少女武道(合気道)錬成大会で日本武道協議会の少年少女武道優良団体の表彰を受けた。武道を通じた青少年育成に長年尽力してきた取り組みなどが高く評価された。

 合気道奥州道場は菅原道場長(59)が2005年4月に同市前沢で開設し、その後一関市と奥州市江刺に教室を設けた。県内外合気道関係者の寄付や道場生らの作業協力で今年6月、自宅敷地内に待望の自前の道場を開設して奥州2教室を一本化し、現在は前沢と一関合わせて一般部40人、少年部(中学生以下)40人の男女道場生が稽古に励んでいる。

 同表彰は柔道、剣道、弓道など武道関係団体と日本武道館の計10団体で組織する同協議会が、全国の少年少女武道に関わる団体の中から大きな成果を挙げ、特に模範となる団体をたたえ、武道別で行っている。

 合気道の表彰は例年同錬成大会の席上で行われており、今年度は合気道奥州道場と合気道三澤塾(東京都)の2団体が受賞した。7月15日に日本武道館で開かれた今年の大会には奥州道場から少年部の小中学生12人が出場し、表彰式ではスイスでの講習会のため出席できなかった菅原道場長に代わり、大会に随行した一般部道場生の千葉優さん(奥州市水沢)が表彰状を受け取った。

 同大会には道場として10回目の節目の出場で全国表彰を受け、菅原道場長は「毎年大会に行くと表彰される人がいて、いつか表彰されたらいいなと思っていた。子供たちや親御さん、指導員みんなの協力、努力が報われてうれしい」と喜ぶ。

 呼吸法を取り入れた心の集中の練磨と、丁寧な基本的所作、基本に忠実な技術の稽古との両面を中心とした指導に当たっている。「子供も大人もやっていて良かったと思える達成感が持てるような稽古を工夫していきたい。今回の表彰が地元で合気道に興味を持ってもらえるきっかけの一つになってくれればいい」と指導者としての意欲も新たにしている。

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