北上・西和賀

緊急ラジオ無償貸与 FM開局で北上市長 避難行動要支援者らに

 髙橋敏彦北上市長は6日の定例記者会見で、市コミュニティFM(きたかみE&Beエフエム)開局に伴い、災害時に避難誘導に当たる自主防災組織の代表や水害、土砂災害が想定される区域の避難行動要支援者らに対し、緊急告知機能付きラジオを無償貸与する方針を示した。

 貸与されるのは市内全域の行政区長、民生委員、自主防災組織代表のほか、ハザードマップでの北上川水系浸水想定区域や土砂災害警戒区域に住む1人暮らし高齢者、高齢者のみ世帯、障害者のいる世帯ら。合わせて約930台で、年内に配布される。

 FMは3~5日の北上・みちのく芸能まつりでも放送された。髙橋市長は「まだまだ行きわたっていない部分もあるが、車の中でFMの放送と一緒に花火を見た方の感想がSNSで発信されていた。今後、タクシーや公共スペースでも常時(放送を)流してもらえるよう働き掛けていく」と説明。市民には「FMラジオを引っ張り出して(周波数)88・8(メガヘルツ)に合わせ、いざという時すぐにスイッチを入れていただければ」と求めた。

 さらに「よく聞こえるエリア、そうでないエリアが出てくる。詳細に調査し全域に聞こえる対策を取っていきたい」と、市として難聴エリア対策に乗り出す考えを示した。

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