官民連携し大谷選手応援団 活躍期し古里一丸【奥州】
米大リーグのエンゼルスで活躍している大谷翔平選手(24)を応援するため、出身地の奥州市で10日、「大谷翔平選手ふるさと応援団」(会長・小沢昌記市長)が設立された。行政と民間による組織で、大谷選手の活躍を古里から後押しするため、各団体が連携しながら全市的な応援の機運を盛り上げていく。
市役所で開かれた設立総会では、会則を制定、役員を選任した後、2018年度事業計画を決めた。
同応援団は、市と市議会、市教委、JA岩手ふるさと、JA江刺、奥州商工会議所、前沢商工会、市観光物産協会、市体育協会、市野球協会の10団体で構成。
事業計画では、大谷選手の背番号「17」にちなみ、毎月17日を「大谷選手応援デー」と定め、応援につながる組織的な取り組みに努める。予算を持たない組織のため、各団体が実施する応援事業に対して、人的な運営協力、物産の提供、情報発信などに連携していく。同応援団の活動を協力する企業や団体を応援サポート企業(団体)として広く募集することも事業の一つ。
市が今年度に予定している大谷選手を応援する事業は、清水寺(京都市)の森清範貫主が揮毫(きごう)した「投打猛進」の文字をデザインした横断幕・懸垂幕を今月中に作製し、市役所やJR水沢駅・水沢江刺駅などに掲げるほか、同じく応援ポスターを学校やスポーツ施設、応援サポート企業などに配布する。
JR水沢江刺駅の壁面に大型の応援タペストリーを掲示するほか、大リーグシーズン終了後には、大谷選手の1年間の活躍を振り返るトークショーや写真パネル・サイングッズの展示を予定。応援メッセージ映像を制作することも計画しており、多くの市民の応援機運を盛り上げていく。
市では、毎月17日の「大谷選手応援デー」に職員有志がエンゼルスのチームTシャツを着て業務に当っている。市議会でも同様の取り組みを行う計画。
小沢市長は「大谷選手の活躍につながるよう各団体と連携して取り組みたい。古里の一員として大谷選手を応援していきたい」と話している。