一関・平泉

夜空焦がす縄文の炎 土器・土偶761点 藤沢野焼祭開幕【一関】

赤々と燃え上がる炎で土器や土偶を焼成した藤沢野焼祭初日

 縄文時代に思いをはせながら大規模な野焼きで土器や土偶を作る「縄文の炎・藤沢野焼祭(のやきまつり)2018」(実行委主催)は11日、一関市藤沢町の藤沢運動広場「特設縄文村」で開幕した。市内外から運び込まれた761点を地面に造った大型の窯11基で一晩かけて焼成。夜空を焦がすように赤々と燃え上がる炎の下、プロダンサーSHUHOさんと市民らによるパフォーマンスなども繰り広げられた。12日は午前7時30分からの窯出し後、審査で各賞が決まる。

 初日午後6時から行われた「火入れの儀」では、丸太を組み上げた高さ約5メートルのシンボル「縄文の炎」に勝部修市長、千葉均実行委員長がたいまつをかざして燃え上がらせ、各窯へと採火して野焼きを開始した。たいまつの火は地元の中学生が古代の手法を模しておこした。

 参加者のうち沖縄県の西表島でパナリ焼き復興に取り組んでいる陶芸家嘉陽恵美子さん(ビームパリ窯主宰)は「祭りに参加するのは初めて。縄文土器は陶芸の道に入ったきっかけでもあり、新しい発見がありそうで楽しみだ」と火入れを見守っていた。

 初日は燃え盛る窯に深夜まで木材をくべ続けた。12日は午前9時から審査が行われ、塩野半十郎大賞をはじめ市長賞、岡本太郎賞、池田満寿夫賞などが決まる。

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