北上・西和賀

レスキュー“魂”で挑む 全国救助技術大会はしご登はん 太田消防士が意気込み【北上】

全国消防救助技術大会のはしご登はん種目に北上地区消防組合から初出場する太田消防士(手前)

 京都市で24日に開かれる第47回全国消防救助技術大会のはしご登はん種目に、北上地区消防組合の太田寛登消防士(21)=北上消防署和賀中部分署=が出場する。同組合は同種目で初出場となる。太田消防士は「北上、県の代表として訓練で得たことを表現してくる」とレスキュー魂を燃やしている。

 太田消防士は釜石市出身で、勤務4年目。県消防学校在学中、県大会で同種目に取り組む同組合の先輩を見て自身も挑戦を望んだ。競技3年目の6月の県大会では14秒7で優勝し、全国切符を勝ち取った。

 種目では体と金具にしっかりロープをつないだ上で、垂直に架かった15メートルのはしごを登り切るまでのタイムと技術の正確さを競う。「他の種目に比べ競技時間が短い分、一つのミスが大きな差につながる」という難しさの一方、「一点の集中力が自分の持ち味」と語る太田消防士。自己ベストは13秒5で、県大会後も本番を想定した訓練を続けてきた。

 出場を前に21日、同組合で訓練総見と壮行会が行われ、太田消防士が訓練成果を披露。管理者の髙橋敏彦北上市長が「県大会を勝ち残っての全国出場を喜んでいる。素晴らしい成績を祈念する」と述べ、同組合議会の齊藤律雄議長、佐藤晃消防長も激励した。

 現地への出発は23日。太田消防士は「調子は良い。プレッシャーもあるが、次の代に向けて残せるものを残したい」と大舞台へ意気込んでいる。

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