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滝沢に技術研修施設開設 いわてドローン操縦士協 一般向け体験教室も

22日に関係者や報道陣に公開されたいわてドローン操縦士協会の技術研修センター「DRONE PEAK」

 一般社団法人いわてドローン操縦士協会(IDPA)は22日、滝沢市にIDPA技術研修センター「DRONEPEAK」を新たに開設した。ドローン(小型無人飛行機)の操縦技術を学ぶ常設型屋内研修施設で、国土交通省登録講習団体として外部から受講者を集めドローンの操縦士を育成するほか、一般向けにドローン活用を普及する体験教室などを開く。

 研修コースは、国交省飛行申請許可要件である飛行操縦経験10時間相当で操縦技術、安全や法知識が学べる「基礎コース」と、操縦経験があり業務で活用できるライセンス取得を目指す人を対象にした「3級コース」の二つ。農薬散布や空撮、センシング、太陽光パネルの点検、測量など業務での活用を計画している16歳以上の人が対象となる。

 研修期間は2日間(12~13時間)で、費用は9万8000円~20万円。インストラクター1人に付き受講最大定員3人の少人数指導で安全で確実な操縦技術の習得を目指す。修了者には訓練コートを一定期間無料で貸し出し技能の維持を支援する。

 一般向けは土日限定で、趣味で飛行操縦を楽しむミニドローン体験、プログラミング体験、インストラクターの補助付きでマニュアル操縦が体験できるコースなどを設ける。

 研修施設は、東北自動車道盛岡インターチェンジから秋田方面へ車で約10分の国道46号線沿いにある倉庫を借りて整備。広さ200平方メートル、高さ5メートルを超える屋内コートで天候に左右されずに訓練を受けられるほか、開発機体の試験飛行に活用することも可能だ。

 22日には現地でオープニングセレモニーを行い、関係者や報道陣に研修施設を公開。石川啓代表理事は担い手の減少や高齢化の進行などにより労働力不足が深刻化する中、ドローン活用への期待が高まっているとし「技術の高いそして安全知識の備わったレベルの高い操縦士を育て、幅広い世代が活用に理解を深める施設にしたい」と話す。

 ドローン講習管理団体の一般社団法人ドローン操縦士協会の小林一郎理事長は、商用利用の加速で2020年には14万人の操縦士が必要なるという試算や、18年中に山間部を中心に解禁見込みとなっている目視外飛行などを見越し、「ドローンの利活用の開発拠点にしてほしい」と語る。

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