北上・西和賀

21種目で成果競う 北上・和賀中学水泳大会

水泳大会で練習成果を競う選手
ゲストで模範遊泳を披露した五輪銀メダリストの中村さん

 「2018北上・和賀中学水泳大会」は26日、北上市立花の市民展勝地プールで開かれ、同市と西和賀町の生徒が練習の成果を競い合った。

 和賀地区中体連が開いていた地区水泳大会を引き継ぎ、市水泳協会が主催して10年の節目。今年は男女別と混合の計21種目に延べ134人、17チームがエントリーした。

 同日はコンディションの悪い雨天となったが、選手は元気に競技。各校の仲間から応援を受け、記録に挑戦していた。

中村さんが模範遊泳 シドニー五輪銀メダリスト

 10年連続の大会開催を記念し、市水泳協会(伊澤邦晃会長)はゲストにシドニー五輪競泳女子100メートル背泳ぎの銀メダリスト中村真衣さんを招待した。競技の後に模範遊泳も見せ、往年の世界レベルの技術で来場者を魅了した。

 中村さんは新潟県出身。2000年のシドニー五輪では背泳ぎのほか4×100メートルメドレーリレーにも出場し、チームの銅メダル獲得に貢献した。

 開会から同席し、競技を見守った中村さん。模範遊泳では、背泳ぎを始め中学生も取り組む四つの泳法を披露した。水しぶきが少ないほど、効率的に水を蹴って推進している証拠と説明。引退から11年が経ったものの、伸びのあるストロークに会場から驚きの声が上がった。

 特に得意の背泳ぎでは、練習法の一例を紹介。この大会での中学生の傾向を見た上で、「手が体の内側を回転して入水している人が多い。正しくは、やや外側から手が入る」とポイントを指摘。片手を交互に上げて進む、両手を同時に回し体の真上でたたくなど、フォーム改善につながるトレーニングを実演した。

 同日は、五輪のメダルも披露。大会後はサインなどに快く応じていた。

 背泳ぎに取り組む高橋花歩さん(南2年)は「無駄な動きがなくスイムもきれいで、バタ足だけでもすいすい進んでいてすごい。練習を部活動に取り入れたい」と目を輝かていた。

momottoメモ

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