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橋桁の一括架設終了 東北道滝沢中央スマートIC NEXCO東日本 今年度中の完成目指す【岩手】

高速道をまたぐ橋桁の一括架設が行われた滝沢中央スマートIC建設工事現場

 NEXCO東日本などが、滝沢市内で建設を進めている東北自動車道滝沢中央スマートインターチェンジ(IC)の工事で、27日夜から28日未明にかけて東北道をまたぐ橋桁の一括架設が行われた。東北道上下線を通行止めにし、あらかじめ同スマートIC付近で地組みした橋桁を大型のクレーンでつり上げて橋台まで運搬し架設した。今後は接続道路や料金所施設の工事などを進め、2018年度中の完成を目指す。

 滝沢中央スマートICは、本線へ直接アクセス路を接続させる本線直結型で、盛岡ICから北に4・0キロ、滝沢ICから南に約6・0キロの同市高屋敷平地内に設置される。料金所は上下線とも市道と1カ所で接続する上下線集中型で上り線(自動車道東側)に設けられる。

 東北道をまたぐ橋は下り線との接続道路の一部を形成する。三つのブロック桁を組み立てた長さ33・6メートル、幅14・5メートルの橋で、重さは123トンに及ぶ。

 交通への影響を最小限に抑えるために一括架設を採用。橋梁(きょうりょう)メーカーがある和歌山県で製造された桁を、船とトレーラーで4日間ほどかけて仙台港、国道4号を経て同スマートIC周辺まで運び、1カ月ほどかけて組み立て同日の架設に至った。

 約20人が架設作業に当たり、午後8時から東北道上下線を通行止めにして作業を始め、クレーンで橋桁を下ろした後、ボルトで固定。強風や雷といった気象の影響もなく無事に作業を終えた。工事現場は報道陣や工事関係者らにも公開された。

 NEXCO東日本東北支社盛岡管理事務所によると、工事の進捗(しんちょく)率は工程ベースで6割と順調に進んでいる。県内の東北道では矢巾、奥州に続き3カ所目のスマートICとなる予定で、同事務所の白鳥一也所長は「一日も早い完成に向け万全を期して取り組んでいく」と話している。

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